明日6月12日で、ほぼイタリア全土の学校の2008~2009年度の授業は終わりです。
この後、約1ヵ月後に通知表をとりに学校へ出向く以外は、9月半ばまでのながーい夏休みに入ります。
毎日家にいられるのもうっとしい時がありますが、
うちの息子は、朝起きられない子なので起こさないですむ分、楽になります。^^
また去年の夏休みのように友達の家を泊まり歩くのでしょうか?(笑)
このながい夏休み、昔は農作業の手伝いが必要だったのでこうなったようです。
いまやそういう例はないのですが、それが習慣化して残っているんですね。
もちろんいろんな形で家の作業を手伝う子もいますが、日本のようにアルバイトは盛んではありません。
まぁ、働き口としてはせいぜいPizzeriaのウエイターぐらいでしょうか。
夏は屋外でピッツァを食べる機会が増えますから。
このほか夏休みに関してこちらにも少し書いています。よかったらご覧くださいね。
ヴァカンス
6月の初旬からイタリアの学校は夏休みいわゆるヴァカンスに入っています。
これから9月の半ばまで優に3ヶ月を超えるながーーい夏休みです。
なぜイタリアにはこんない長いヴァカンスがあるかご存知でしょうか?
かつては貧しい暮らしを強いられていたイタリアの一般市民たち。学校へ通うのは富裕階級のみでした。
それが次第に一般階級へも浸透してきたのですが、やはり農作業が忙しくなる頃には、子供といえども大切な人手でしたので、農繁期には誰も学校へ行かないで家業を手伝ったので、この季節を丸ごとお休みにしてしまったのです。
つまり、子供達には学校はお休みですが、それよりももっときつい農作業が待っていたのです。
いまや、農業も機械化され、また、学校の重要性も認識されたので、こういう休みは必要ないように思われますが、すでに長い間こういうしきたりに染まってしまった人達、特に先生方が変更に同意しません。
夏が厳しいここイタリアでは、冷房施設がないと勉強できないというわけです。冬場にかなり暖かい日でも暖房を入れたがるのが先生方です。
学校が子供達のためにあるのか先生方のために存在するのか疑わしくなってしまうことがしばしばあります。
労組の申し出により、暑い職場で先生方が教鞭をとることはできないという建前から、もしも夏場に授業をするのであればイタリア中の全ての学校にエアコンを整備しなければならないということで、そのためには国が莫大な出費を迫られるので、それなら今までどおりの夏休みにしておこうというわけです。
修学旅行
写真は息子の通う中学です。
明日から3泊4日の修学旅行に出発します。
こちらでは特に修学旅行という呼び方はしませんが、今年は中学3年生なので、中学最後の旅行です。
Chioggiaという街に泊まり、Venezia、Padovaなどを見学するようです。
Veneziaには息子が小学校の4年か5年生のときに家族で行ったことがあり、ずいぶん気に入っていました。
今度は両親に手を引かれてではなく、友達と肩を並べて闊歩するのかと思うとおかしいような、まぶしいような感じです。
われわれの修学旅行の時にはカメラとたくさんのフィルムを持っていきましたが、今や携帯電話で、かなりきれいなデジタル写真が取れるのですからうらやましいことです。
男の子だし、暑がりやさんだし、荷物はいつも最小限です。
たくさんのポテトチップスを食べてしまったらバッグはぺしゃんこになってしまうでしょう。(笑)
ひとつ他人より余分に持っていくものはMP3のプレイヤー。
私もカセットテープレコーダーを大切に持っていったことを思い出します。^^