ジャンニを偲んで 告別式

ジャンニの死は自然な死であったし、証人もたくさんいたことから
関係当局にも直ぐに確認がとれ、24時間を待った時点ですぐの告別式ということになりました。

で、今日日曜の午後3時、Fiuggiという彼の住んでいた町の
Resina Pacis(レジーナ・パチス)という教会でしめやかに告別式が執り行われました。

今日は、多くのごゴルファーたちがプレーを控え、告別式に参加しました。
ちなみに、今日はコンペも催されることになっていましたがやはり喪中ということで先送りになりました。
イタリア人は死者に対してこのように敬意を払います。
商売敵の家の喪中にも自分の店を休んで喪に服します。

教会はこじんまりとしていますが、内部は全てモザイクで覆われているイタリアでも稀有なスタイルの教会です。

今日の天候は全般的に曇り、時として薄日がさすかと思えばパラパラと雨も落ちるというものでした。

日曜ということもあって、教会内は満員になるほどのたくさんの参列者がいらして
個人の人徳を物語っていました。

私が一番胸をつまらせたのは彼が飼っていたヌーボラ(=雲の意)という真っ白な大型犬の存在です。
ヌーボラを連れてジャンニは自転車でよく近辺を走っていたし、ゴルフ場にも来ていました。

ジャンニが数ホールのラウンドをする間、ヌーボラは辛抱強く入り口で待っていたものです。
私とも仲良しで、私の手から水を飲んだりよく抱き合ったりしたものです。

普通教会内には動物は入れないものですが、今日は家族の一員としてヌーボラも教会内のミサに参加していました。
彼女は本当にかしこく我慢強い犬で、決して吠えることなどありません。
長いミサの間も、その存在を忘れるほど、静かにしていました。

でも…
外に出た時に気がついたのですが、彼女の表情もいつもよりうんとさみしげでした。
昨日からジャンニにかわいがってもらっていないことが原因でしょうか?
もしくはその死を理解したのでしょうか???

とにかく大勢の人に見守られて旅立ち、葬儀にもこんなに沢山の方々に参列してもらって喜んでいることでしょう。
この後は未亡人になったテリーをいろんな形で慰めたいと思います。
バイタリティーの塊のようだったテリーも今日は涙に暮れていました。

教会を出た時には冷たい風が舞っていました。

ジャンニを偲んで

400人近くも会員がいると同じゴルフ場の会員のかたの訃報にあうことがままあります。

この夏には全く突然、ある方がライフルで自殺なさいました。
二人のお子さんたち(高校生と中学生)がとっても腕前のいいゴルファーで
しかも可愛らしくて何度かコンペでも一緒にラウンドしたのですが、
そんな可愛いお子さんたちと奥さんを残して自殺を決意させたものは何だったか誰も知りません。


そして今日、ジャンニ・トロペアさんが亡くなりました。
彼は正確には知りませんが60代後半の男性で、毎日ゴルフ場に顔をだし、
コンペの判定員などもなさっていた方で、
私がゴルフを始めた年にはずいぶんと一緒にラウンドしたものです。

ただ…彼の評定が時には間違っていたり、
規則規則と言いながら自分は好き勝手に回っていたりということがあって
あまり好かれた方ではなかったのでした。


このところ天候の思わしくないイタリア、 昨日と今日は抜けるような青空が広がり
今日は土曜ということもあってたくさんのゴルファーたちがプレーしていました。

わたしはほかの友人たちと16ホールのティーショットを終えた時でした。
メンバーの一人がクラブハウスからSMSを受け取り
「ジャンニが亡くなったそうだ。」といった途端にプレー中止のサイレンが鳴り響きました。

ラフに横たわっていたジャンニを見つけた友人がすぐに救急車を呼び、
救急車もすぐに駆けつけたそうですが、時すでに遅しということだったようです。

ゴルフ場にいた全員がゆっくりとクラブハウスに向かって歩き始めました。

そばにいたある方は最後にジャンニにかけた言葉は「君がプレーする場所なんかないよ。」というようなことだったそうで、もちろん冗談半分の憎まれ口だったのですが、それが最後の言葉になったとずいぶん悔やんでおられました。




でも・・・
ゴルフ大好き人間がラウンド中に突然亡くなるなんて
まるで役者が舞台で亡くなるのと同じですよね。
痛みも苦しみも感じる間もなく逝ったそうです。

彼は奥さんの話によると毎朝音楽をボリュームいっぱいにかけて
しっかり体操をしていたスポーツマンだったそうで、
そういう堅強なかたが心臓麻痺に襲われるとこういうことになるようです。

きっと今は探しに行ったボールを天国の芝の上に見つけておられることでしょう。
ジャンニ、安らかに。
良きにつけ悪しきにつけあなたのことは忘れないよ。

歯医者さん その2

先日は初めてのことに驚いて、
少し口汚く書いてしまったかかりつけの歯医者さんですが、
そう、この先生は歯科医というより[歯医者さん]と呼ぶにふさわしい感じの方。

その後も続けて通っています。
治療の途中でよそに替わると言うのはやはりかなりの勇気が要ります。
しかも、かかってみないことにはそちらのほうがいい先生だとは分らないし、
小さな田舎町で、どこですれ違うかも分らないのに
つまらないことで世間を狭くしたくないし・・・

結構はやっているということは、技術も悪くはないのでしょう。


あの、有名なスーパーマリオからひげを取ったような愛嬌のある方で、
待合室に大きなご自分の一人息子の写真を掲げている子煩悩な方。

今日は、先週神経を抜いたはずの歯が痛むので、
またレントゲンを撮ることになったのですが、
針を差し込んだままの撮影(どこまで神経が取れたかを知るため?)で、
フィルムも私の口の中では結構大きく感じる大きさで、
ちょっと胸が悪くなって、なかなかうまく撮影までいかなかったのです。

また、残っている神経を少し取ったのですが、
麻酔は、歯の中の穴にだけ注入したので、
少し神経を穿り出すと、そこは麻酔が届いていないから飛び上がるほど痛くて
何度も悲鳴とともに体はいすから浮きそうになりました。(笑)

そんな治療を終わったとき、
「えらかったね、今日は大変な治療だったから。よくがんばったね。」と
まるで子供に言うように優しくほめてくださいました。^^

日本へ行くまでに仕事を終わらせたいと31日の予約を入れてくれました。
がさつだけど気のいい先生ということで、総体的には○かな?^^


惜しくも

バルバラとマウリツィオのコンビはスケートのダンス種目で6位に終わりました。

あまり熱心にオリンピックを観戦していなかったのですが、今夜はしっかり見ていました。

普通のテレビニュースでも彼等のにらみ合いが話題になっていたのです。

というのも昨日の競技で、終焉間近に転倒してしまい、

おそらく彼等二人にも一瞬わけの分からないような事態だったのだろうと思いますが、

終わった直後、数分間(もしかして1分に満たなかったかもしれませんが)にらみ合った状態だったのです。

転倒してしまうカップルはほかにもたくさんいるのですが、

こんな風ににらみ合う光景を見たことがないので、世界中が驚いたようです。

われわれには今にも噛み付きそうに見えたバルバラの目つきが、

Paoloにいわせると、「何であんな失敗をしたのかしら、自分でも分からないわ。

あなたになんと申し開きをして言いかわからない。」とマウリツィオに言っているようなんだそうです。

もしかしたらそうかもしれません。

イタリア人も潔いところがあって、自分が明らかに過ちを犯したときは素直に認めるし、

それを大観衆の目の前でも憶さずあらわしてしまう。

あの瞬間の二人には観衆の存在など目に入っていなかったのかもしれません。

すぐに取り繕っていればもう少しいい点数が入ったかもしれないのに・・・残念です。

でも、反面そういう人間的で、正直なイタリア人気質に好感を感じます。

もしそれが、Paoloの想いとは程遠い、憎しみだけの火花の混じったにらみ合いであったとしても。