NETFLIXで映画「あん」を見ました。
イタリア語のタイトルは「TOKUEさんのレシピ」
何も知らずに見始めたので最初は料理をめぐる明るいコミカルな話かと思っていました。
それが非常に考えさせられるお話で・・・参りました。
恥ずかしながらハンセン病患者さんたちのおかれている状況をこの年までまったく知らずにおりました。
その存在すら思ったことがないほどです。
まったく理不尽な話ですよね。伝染病でもないのに隔離されてしまうなんて。
何よりもの原因は無知からくるもの。
無理だから余計な恐怖心が生まれる。
話がかなりそれますが、私のスマホに時々友人から「今夜は地球の放射線が強くなるからスマホを切ってからだから遠ざけて休みなさい。このことはシンガポールのテレビ局でも流れていた話だからすこしでも多くの友人達にこのことを伝えるメッセージを送りなさい。」
「今RAIというイタリアのテレビ局で放送があったけれど、「法王のダンス」と言う名のファイルが送られてきたら絶対に開けないように。開けたらスマホ内の設定がみんな消えてしまうらしいから。このことを一人でも多くの・・・・」
こう言う内容のメッセージが入ります。しかも複数の人達から。
私はすぐにネット上で真偽の程を確かめるのでもちろん彼ら(実は女性に多い)が言うようなことはまったく信じませんし、誰にも送信しませんが、最初の頃は「ありがとう」と返事をしておりました。でも、最近は黙殺です。
「あんたはアホか。」といいたいところですが、もしかしてほんとうにそういうことを信じているのなら傷つけることになるでしょう。
でも、そういうメッセージを送ることで余計スマホを使わなければならない矛盾に気が付かないのかなぁ???
ハンセン病患者さんに関してはこんな軽々しい話ともちろん比較もできませんが、もっと国を挙げて本当の姿を知らせて*絶対に感染らない病気であること、*万が一発病しても今は治療法があって完治すること、などという意識を浸透させるべきだと思います。
それにしても樹木希林さん、あっぱれな演技でしたね。
こんな優しげな彼女を見たのは初めてかも。いい映画でした。
北沢 秋
時代小説作家、北沢 秋さんをご存知ですよね?
幸運なことに仲良くしていただいているので以前もご紹介しましたがまた新作が発表になりました。
「ふたり天下」といいます。
戦国時代末期、天下分け目の関ヶ原の合戦後から話は始まります。
北沢さんの作品に出てくる人たちはなぜこんなに小気味いいのかといつも思います。
今回は女性の出番が極めて少ないのですが、登場する女性はやはりいつものように可愛くて頭が良くて機転が利いて度胸があって・・・とても魅力的です。
男性陣はもう惚れ惚れするような豪傑揃い。
豪傑とは体躯のことではなくその生き方です。
もちろん体格のいい人はその武道で、小柄な方はその頭脳で
人生を生き抜く、何かに賭けてみる。
勇気を振り絞り大きなものに向かってゆく・・・
引け時には潔く引く。
現代の特にイタリアの政治家たちに彼らの爪の垢でも煎じて飲ませたいですよ。^^
正直言って今回はさきの「合戦屋シリース」(第一作「哄う合戦屋」第二作l「奔る合戦屋上巻・下巻」「翔る合戦屋」)よりも読んでいて難しかったと思います。
実名の人物を配したのでより慎重にという作家の思い入れもあるのでしょう。
下調べに膨大な時間を要したとおっしゃっていました。
そして、時代的にも本当に難しい(ややこしい?)時期ですものね。
ネタバレしてはいけないので中身には踏み込みませんが夢のあるお話でした。
好評でファンレターがいっぱい来ているようです。
どうぞ皆様も一読なさってみてください。
アマゾンで購入できますし(中古品もあり)、各図書館にもすでに配置されています。
そして
この作品とはまったく雰囲気の違う青春ものの小説「吉祥寺物語」(木漏れ日の夏)
こちらは北沢さんが学生時代から書き始めたもので、当時(昭和らしかった頃)の様子が事細かに表現されていますし、若者の内面をこれでもかと言うほど根気良く書き綴られています。
爽やかな、やはり小気味よい若者たちが繰り広げる日常生活にきっとうなずき、微笑みながら読み進まれることでしょう。
北沢さんは、デビューから三作は双葉文庫の出版だったのですがこの「吉祥寺物語」から河出書房新社になっています。なぜなら(こんな裏話をしてもいいのかなぁ?)この本の出版に関して双葉文庫と意見が一致しなかったから。一時は自費出版も考えておられました。そういう気骨のあるところが時代物などにも現れている気がします。
参考までに合戦屋シリーズも紹介しておきますね。
奔る合戦屋は上下二冊になっています。
すでに文庫本にもなっているし、中古本もあるので読み易いものを選んでください。
どの作品にももちろん裏切りや死や失態や悲しい事柄もでてきますが、読み終えると何か爽やかな印象が残ります。
もう一つ裏話?^^
大ヒットしたデビュー作「哄う合戦屋」元の名は「花の散る峠」
「吉祥寺物語」の元の名は「木漏れ日の夏」
ロマンチックでしょう?
北沢さんの作品には四季に応じた花の紹介がたくさん出てきます。男たち中心の話の中に潤いと華やかさを添えているわけですが、北沢さんご自身が花の好きなロマンチックな方なのだと思います。
小春日和
昨日(25日)の朝、息子は気温がマイナス6度のアムスへ飛び立ちました。(笑)
一週間後に帰ってきます。
今日から暫く好天気が続くようで我が家のあたりは気温も上がって小春日和と呼ぶにふさわしい一日になりました。
イタリア中部の地震に見舞われた地域に大雪が降ってさらなる被害がでているとのこと、天候の回復で復旧作業が捗ることを祈ります。
ほんとうに久々に庭に出て主に茨退治をしました。
茨とアイビーとが我が庭の悪者です。(笑)
そして買い物に行ったら紫のセントポーリアと目があってしまって・・・
シンプルな一番シンプルなタイプのセントポーリア。
大好きな花で日本では栽培が難しかったけれどこちらでは結構いつも何鉢か窓辺にいたはずなのにいつからかなぁいなくなっちゃったのは。
また小さな心配ごと(新しい鉢の管理)が増えるけれど、眺めるごとに癒やしてくれるので頑張りましょう。
よろしくね、新入りさん。^^
久々の報告
昨年後半は息子のことでずいぶんご心配をかけました。
彼の回復ぶりは目を見張るものがあり、事故のことを知らない人には
まったく何事もなかったかに写ることでしょう。
最終的な診断を昨年の、クリスマス時期に受けるはずでしたが
息子いわく「クリスマスだし・・・」ということで延ばし延ばしにして
ご公現祭も終わってイタリア人の生活がすっかりもとに戻った頃電話を入れてみたら・・・
もう一度保健所の予約を取って正式に診察をうけるようにとのこと。
最後に我々家族に向かっていった医師の言葉は、
「もう一ヶ月様子を見ましょう、そしてリハビリの指示を出しますからわたしの携帯に電話をください。」
ということだったのに・・・
保健所の予約をとると言ってもこの病院は予約の受付を無期で拒絶しているので有料検診しかありません。
その有料検診の予約を取るにも何日も電話にかじりついていないとできない有様なのです。
ですから、当初からもう一度予約が必要だということであれば早くから動き始めたのに
今になって変更されたのではいつ予約が取れるかわかりません。
主治医の検診には240ユーロも払うのですよ、わずか数分のことに。
息子はこの医師の態度の変化にひどく落ち込み、我が家にはまた重い空気が流れていました。
そこで私のゴルフ仲間の脳外科医であり、その名はイタリア外にも及んでいると評判の医師を尋ねることにしました。
予約もすぐに取れて今日雨の中を行ってきました。
たまたま息子は今日体調が思わしくなくて昼食も抜きで出かける直前までベッドに横たわっていましたが運転して気分が晴れたのか早めに着いたのですぐ前のMacで遅めの昼食。^^
そして・・・
検診には思っていた以上の効果がありました。
以前の病院の医師たちとは全く違い、熱心に資料を読み、詳しく説明してくれて
私が部屋から追い出されたあと、平衡感覚や反射神経などの検査があったそうで、
それらのどの検査にも見事合格。つまり息子は言ってみれば健全な体を持っているのです。
ただ・・・失われた背骨はもう二度と戻っては来ないので、そのために挿入された支柱は生涯そこにあることになるということでした。
そして・・・まったく以前のような生活をすることは無理だということもはっきり言われました。
つまり、息子がやりたがっているスポーツ、空手やボクシングやスキーや・・・
ゴルフまでも対象外ということでした。
ゴルフは息子の希望ではありませんが私がことの重大さを知るために聞いたことです。
これからも長いドライブをするときや同じ姿勢を長くとるときなどはれいのコルセットを使用した方がいいし、弱った神経を強化するために薬も処方されました。
そして軽い水泳と軽い姿勢を矯正する体操を薦められました。
息子は25日から一週間、アムスに行きますので帰ってきたらいよいよリハビリの始まりです。
更に先生は「動きは制限されるとは言うものの自分をハンデキャップを背負った人間だとは決して思うなよ。そうじゃないんだから。」と。
平野部にも雪
11日、ローマのArchi di Claudio(アルキ・ディ・クラウディオ)というゴルフ場へ行ってきました。
今年はじめてのコーチレッスンです。
左手の向きを修正されました。バックスイングのはじめに左手をこねていたようです。
あとはアドレス時にハンドファーストに構えすぎるくせがついていてこの二点の修正に明け暮れました。
この日はご覧のようにいいお天気でしたがローマの街で、マイナス3度。
昨年も1月にコーチレッスンを始めましたが、我が家のあたりに比べてとても暖かかったように記憶していたので靴用のカイロを使用しなかったことをくやみました。
両手が冷たく感じたのも初めてのことです。
そして今日、14日。昨日までの二日間の大雨の後の好天気で道路は凍っているところが多くて運転に緊張しました。
1月9日から我がゴルフ場は休暇に入っているのでしばらく行かなかったのですが、今日は大切なミーティングがあったので出席しなければなりませんでした。
我が家のあたりの道路が凍っているくらいですからもっと北の標高の高いところにあるゴルフ場に着いみたら駐車場がご覧のとおりでした。
もちろんコースにもところどころに雪が積もっています。ですからコースを前にしてミーティングに行ってラウンドできないストレスを味わうことがなかったので良しとしましょうか。(笑)
おまけに車の調子が悪くて11日には友人の車に同乗してローマに行ってきました。
修理は終わったということで車は戻ってきたのできょう使ってみたのですが、すでに行きの道で元気が無いというか余りスピードが出にないなぁと思いながらも道路の状態が状態なので余りアクセルを踏むこともなかったのでそんなに気にしなかったのですが、そのうちにノッキングし始めました。
先日の故障時と同じ症状です。排気管のバルブが詰まっているとかで掃除をしてくれたということだったのですが、掃除が不十分なのか、それとも他に要因があるのか、とにかくまた修理屋さんにおいてきました。
土曜日なので心配でしたが運良く時間内にたどり着くことができてホッとしました。
修理屋さんまではPaoloが迎えに来てくれたのですが、しばらくは車に乗っている事自体が不快でした。
30分ほどノックしながら走り続けたのでちょっとトラウマ状態でした。