翌朝は、布団をたたみに来てくれた方の声で目が覚めた。
いや、正直に言うとその声に目を覚ましたまみるさんたちの気配で私は飛び起きたのだった。
適度のお酒と心地よい疲れと、マーサージやカラオケで、心も開放されたようだ。
いつもなら枕が替わるとごく浅い眠りにしかつけないのに、この夜は熟睡したみたい。
てきぱきと布団が片付けられるとほぼ入れ違いに朝ごはんが運ばれてきた。
朝から大変なご馳走で、とても全部は食べきれない。
中でもおかゆと温泉卵とたくさんのお漬物がが私にはうれしかった。
朝食のあとはまたひとっぷろ。
今回も貸しきり状態で、昨夜とは違うさらに大型の浴場へ。
昨夜の風呂もここも、露天風呂がくっついていてゆったりと開放感を味わった。
へアドライヤーーがたくさん並んでいたので髪も洗ってさっぱり。
さて、10時のチェックアウトぎりぎりに帳場へ。
お勘定をするときに女将さんが見えて、お孫さんの相手をしながらも、荷物はまだ置いていていいこと、有名な石段のほうの観光が終わったらいつでも小型バスでhitomiさんの車を止めてある駐車場まで送ってくださることなどを説明していただき、われわれは身軽になって、安心して伊香保温泉の観光へと足を進めた。
写真はひだりから順に源泉、与謝野晶子の歌を刻んだ石段、干支を埋め込んだもの。
まだ温泉街の町は眠りから覚めやらぬと見えてしまっている店が多かったが、まずは三百数十段の階段を征服して、頂上の伊香保神社に行かなければ。
階段の途中から振り返ると白根連山であろうか、雪をいただいたすばらしい展望!
何度も途中で息を整え、やっと頂上にたどり着いた。
御手洗の水はご覧のとおり。
この松は明治天皇の御手植えによるもの。
小さな境内だが、空気の清浄さが、気を引き締めてくれた。
ご本殿とそこからの眺め
さて、今度は三百数十段を下ることになる。
が、のぼりのときに目をつけていたお店が開業し始めたので、まずは温泉饅頭を。
近くにお住まいで珍しくもなかろうがhitomiさんのお宅へのお土産に。
もちろん味見をしてみたら、何とまぁおいしいこと。
出来立てのおいしさはまた格別!
伊香保には夢二の博物館もあるということだが、今回はほかへ行きたいので、ここで夢二関連のものや、重いのに鉄瓶などを買った。(笑)
なくてもなんら支障はないものだが、あると心が潤う、そんなものがあるものだ。
丸22年ぶりの日本、どうも和風のものを見ると財布の紐が緩んでしまう。
小さなたわしも買った。
たわしなどと笑われそうだがあれば便利、同行者たちに「たわしを作るのって大変らしいわよ」などといわれるとますますほしくなる。
さて、有名な伊香保の石段も征服したし、お土産も買ったので、宿に戻って荷物をとり、水沢のほうへ降りていくことにした。
しあわせな熟女4人、純和風の宿の玄関先にて。
17/02/2010 Keiko