スーパーで買い物をした帰り道、急なカーブですぐに下り坂になっているところがあって、だからこそほとんど停車状態にゆっくりと車を進めていたのですが、小型犬が「ワンワン」と吠え立てていて、いつものことなので、そのままゆっくりとすすもうとしたときに「キャン」という声を聞いたので、すぐに止まってみてみたら足を怪我していました。車のサイドを走っていたのに、なぜ車の下にもぐりこんできたのか、ワンコだって頭がうまく働かない日があるのでしょうか?びっくりしてすぐにその家の人を呼んで、というかその家の人は門の後ろにいたにもかかわらず、ワンコを呼ぶこともなく、怪我した後も私が言うまで門もあけずにいたのはどうしてかわかりません。「ひいちゃったのね」といっただけで、奥のほうへすすんでいきます。私はワンコを抱きかかえていましたが、車も道の真ん中に放置しておくわけには行かないから、「このこをお願いします、車をちゃんと駐車してきますから。」とやっとその年配の奥さんに抱かせて車を動かしました。戻ってみると息子さんらしき方が犬の様子を見ていて、そのそばで、その奥さんらしき方がまるでそのワンコふが死にかけているかのような形相で見守っていました。おじいさんもやってきました。皆でワンコの怪我したところを消毒するのを見守って、動揺している私に、水をコップに入れて持ってきてくれました。避けようのないことだったと胸を張っていえますが、ワンコが怪我をしたのはなんといってもかわいそうです。そして自分も犬を飼っているので、家族のショックも良くわかります。そのあたたりの自分の気持ちを説明するとともに何度も謝罪をし、たまたま日曜だから明日の朝、獣医さんへ連れて行くと約束をしてその場を離れました。うちから数百メートルのところですから。イタリアの法律では、犬は外に出たときには鎖につなぎ、さらに猿轡をつけて散歩しなければいけないのです。ですからうちのKen・Hanaも時々脱走するので、万一何か迷惑をかけたときのために保険をかけているくらいです。もしも私が昨日、ハンドルをきりそこなって車や、そのあたりの家に障害を与えたとすれば、その原因を作ったワンコの飼い主が責任をおわなければならないのです。でも・・・このあたりの方々がそういう法律というか規則をわきまえているかどうかわからないし、30分ほどいた間に、たとえば「驚かせてすまなかった」という声も聞かなかったし、もしかして何か問題を大きくするようなタイプの人だったらいやだなぁという想いと、ワンコは見たところ元気そうだったけれど、もしかして体調が急変したらどうしようかという思いとで眠れない夜を過ごしました。帰宅してそのことを息子に話すと「マンマが犬を怪我させたなんてかわいそう。どんなにかショックだろうね。もしも人間をひいちゃっても『あら、みえなかったわ』。で済ませちゃうかもしれないけど、動物にはそうはいかないよね。」なんて笑い話のように・・・きっと彼のやり方で慰めてくれたんでしょうねぇ。さらに帰宅したPaoloからもしも分けのわからないことをいう人たちだったら法律を説明するし、僕がついていってあげるからといわれ少しほっとしたのでした。でも、夕食後、ずっと目のしたがヒクヒクとティック状態だったのはやはり動揺していたからなのでしょうねぇ。そして今朝はおなかの調子が悪く、約束の時刻10時に30分ほど遅れて行ってきました。なんと、飼い主には獣医さんの友達がいたので昨夜のうちに診せたそうです。(何でそれを一言言ってくれなかったのだ!)で、獣医さんいわく擦り傷だけで、骨などには異常はないということでほっとしました。ワンコはまだショックなのか、これ幸いに家族の注目を引いているのか、与えられた場所にきちんと寝そべっていました。^^しばらくなでなでして別れを告げたとき、飼い主から「感謝します」という言葉を聞き、ほんとうに胸のつかえが降りました。もしかしたら獣医さんから法律の事を聞いたのかもしれないし、もともと口数が少ないだけで、私が危惧したようなタイプの人ではなかったのかもしれません。どっちにしてもほんとうによかった。これですっきりした気持ちで新年を迎えられます。
ショック ショック・・
追い込み~~~
昨日に次いで(昨日の分は日記で紹介しました。)今日も少しクリスマスの飾りを作りました。去年のリースを分解してベースは再利用。今年は藤の茎のベースをまず綿で巻いて、その上をきれいなテープでぐるっと巻きました。このテープの両端に細い針金が入っているので形取り易いです。シックなテープが見つかってよかった。そこにブラックバッカラというバラのドライと、ヘリクリサム(ムギワラギク)のドライを。ヘリクリサム(ムギワラギク)は、開花期も長く楽しめこんな素敵なドライフラワーになってくれてとっても得をした気分。
そして、ついにクリスマスツリーも完成!このツリーは息子の初めてのクリスマスから使っているので、もう17年目。全部組み立てると2メーターを越すので、今年は一番下の大きいのを使わないで、小ぶりに仕上げました。なぜなら子猫が2匹、いろいろやってくれるのがわかっていますから。飾りにもガラス細工はご法度。(笑)落ちても壊れないようなものばかりにしました。
ツリーの箱を開けたとたんにこれ ↓ ですから。(笑)
そして組み立てた後は・・・
今年は星型のTopではなく、こんなのをつけました。とっても気に入っているんです。
アラ、こんな飾りはつけた覚えはありませんが・・・
Romaへ
楽しかった昨夜の余韻を引きずって、今日はRomaへ出かけます。
残念ながらReikoさんはきょうご出発。
皆で見送りもかねてローマまで電車で参ります。
Colleferroという最寄の駅まではPaoloがミニバス(Mercedes Vito)で送ってくれました。
そこからRomaまで、急行だと40数分。
各駅停車だと子1時間掛かります。
でも、3・4人ずつふたグループに分かれて腰をかけることができたので、そのくらいの時間はちょっとおしゃべりそしていればすぐに過ぎてしまいます。
ローマについて二組に分かれました。
Yukoさんと従姉妹の篤子さん、そのお嬢さんの恵さんは偶然にも従姉妹さんの息子さん家族がローマに見えていたので、そちらへ合流。
残るhitomiさん、まみるさん、めいこさんと私がReikoさんの空港までの電車の乗り場の確認や、まだ少し時間があるのでその間にトランクを預けておくことや・・・そういうお手伝いをしてやっと駅の外へ。
テルミニ駅は今は正式名はジョヴァンニパオロ2世駅なのですが、世界中に知れ渡ったテルミニ、文字通り「終着駅」という呼び名を誰も捨てる気にはなりません。
あの名画「終着駅」の舞台でもあるのですから。
そこを出ると、すぐにいくつかのモニュメントが待ち受けていますが、今日は真っ先にサンタ・マリア・マッジョーレ教会に入りました。
ここはコズマテスコ様式の床モザイクが美しいところです。
ローマに存在する4大バジリカのひとつですし、聖母マリアに捧げられた最高峰の教会です。
教会は来るものを拒まず、信者でもそうでなくても
静かにさえして礼を尽くせば誰でも自由に入ることができます。
中の宝物館や、一部の礼拝堂は入場料が必要なところもありますけれど。
ぐるっと一周して、オペラ座の前を通って今度は共和国広場の前にある
サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会です。
教会のはしごをすることになりましたが、この教会はかつてのディオクレティアヌスの公共浴場(なんと一度に3000人が入浴できた一大娯楽場)の廃墟をミケランジェロが教会に整備しなおしたところなので、宗教を抜きにしてもとても興味深いところなのです。
しかも!
なんとこの教会の中を、子午線が通っているのです。
その線をちゃんとモザイクで示しているのもイタリアの教会ならではの陽気さ、故でしょうか。
ミケランジェロは、かつての壮大さを失わないように上手に正十字の教会に仕上げています。
そうこうするうちにReikoさんとのお別れの時刻が近づいてきました。
われわれはこの後地下鉄でオッタビアーノに向かいます。
ヴァティカン美術館へ行くために。
そこで、Reikoさんともども共和国広場を横切って、名残を惜しんで「さよなら」といって向きを変えたとき、なんとReikoさんがかねてより食べたいといっておられた焼き栗を売る人たちを見つけたのです。
まみるさんがすぐに財布をとり出して、ほっかほかの焼き栗を買いました。
ひとりっきりで帰国するReikoさんを心配そうに見送っていたメンバーも、この焼き栗できっとReikoさんも力がついたに違いないと確信して少し気持ちを軽くして地下鉄の乗り場へと向かいました。
地下鉄には、もう何年乗ったことがなかったでしょう!
1998年の5月までは仕事のために毎日ローマまで通っていて、もちろん毎日地下鉄に乗っていたものです。
あのころの地下鉄は、冷房はなく、車体は落書きで汚れ、中は騒音がひどくて駅のアナウンスがあっても聞き取れない状態でした。
自分が降りる駅を勘定するか、駅に着くたびに誰かに尋ねなければならなかったものです。
それがなんとこんなきれいな車内に生まれ変わり、テレビの画面がいろんなインフォメーションをくれて、駅の名もちゃんと聞き取れるようにアナウンスされていました。
ほんとうに私はずっかり田舎ものになってしまっていたのです。(笑)
2枚目の写真に写っているのは、外国人のおばさんたちが大勢乗ってきたのであわてて席を譲ってくれた若者です。^^
では、Vatican美術館のことはこの次にいたしましょう。